脚注16
ストレス・シナリオが、デフレリスクが顕在化する前の14年4月に公開されたため、14年の物価上昇率低下を反映できていないことや、いわゆるバーゼル3基準に基づく自己資本の定義を完全導入した基準で行われていないこと(19年までは移行期間であり、包括的審査では基本的に14年1月時点の各国基準に基づき審査)等が指摘されているほか、バーゼル3で導入される新たな規制基準、レバレッジ比率が審査基準に含まれていないことについて、一部では信頼性が疑問視されている。もっとも、レバレッジ比率については、審査基準ではないものの、報告書では14行がAQR調整前時点でバーゼル委員会の定める3%基準を下回っていること、またAQRによる調整で平均0.33%、レバレッジ比率が押し下げられ、更に3行が基準を下回ることが言及されている。