21 ブラジル Federative Republic of Brazil
<2003年>
<2004〜2005年の経済>
2004年前半の経済成長率は、1〜3月期で前年同期比2.7%増、4〜6月期で同5.7%となるなど、2003年のマイナス成長から急速に回復している。この要因は、ルーラ政権の発足に伴う徹底した緊縮財政により国際金融市場の信認が高まり、為替レートが安定したことから、家計・企業のマインドが改善し、個人消費や設備投資が急速に回復したことが挙げられる。年前半の高成長を受け、2004年全体の成長率は4%程度と、春時点(3.5%)から上方修正されている。
2005年の経済成長率は、引き続き輸出の拡大と内需を中心とした安定的な成長が見込まれることから、4%程度とされる(中央銀行見通し4.0%、IMF見通し3.5%、民間機関26社の平均3.6%)。