第2章 2026年前半の世界経済の動向

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本章では、前章で検討した中東情勢の動向及び影響も踏まえつつ、2026年前半の世界経済の動向について分析する。

第1節では、米国の景気動向を概観する。米国における景気の拡大基調は依然として底堅く、中東情勢を受けた物価上昇という逆風下にありながらも消費が伸び続けており、また旺盛なAI関連需要を背景とする関連投資の増加が経済成長をけん引している。一方で、物価上昇によって消費を取り巻く環境は悪化傾向にあり、今後マクロでみた消費の増勢が継続するかどうか注視していく必要がある。

第2節では、中国を始めとする主要なアジア各国・地域の景気動向を概観する。中国では、消費は弱含み、不動産市場の停滞を背景に固定資産投資も減少している。一方、生産活動は、消費や投資の伸びを上回る過剰供給の傾向の中、財輸出が増加している。GDPデフレーターは、天候や中東情勢など外的要因を主因に前年比ゼロ近傍に近づいたが、基本的な物価下落基調が大きく変わったとはいえない。景気は、内需が伸び悩む中、緩やかに減速している。

アジア各国・地域では、世界的なAI関連需要を背景に、韓国の景気は緩やかに回復しており、台湾の景気は外需を中心に拡大している。消費を始めとする内需に支えられ、インドネシアの景気は緩やかに回復し、インドは景気が拡大している。一方、タイの景気は持ち直しの動きがみられるものの、消費の伸びは高まっていない。

第3節では、欧州の景気動向を概観する。ユーロ圏では、スペイン、イタリアなど南欧諸国がけん引する形で、景気は持ち直しの動きがみられる。英国の景気も持ち直している。

第4節では、世界経済の見通しとリスク要因について整理する。

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