第1章 最近の地域経済の歩み

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第1章では、2012年末から消費税率引上げを経た足元までの最近の地域経済の動向を概観する。

<ポイント>

◇今次回復局面は、所得の改善が大都市圏で先行したことや、資産効果や観光需要の影響が大都市圏に多くみられることから、消費の回復は大都市圏で先行している。一方、雇用は全地域で着実に改善し所得改善は地方へと波及し、地方においても経済の好循環に向けた動きがみられる。

◇生産は足元では下げ止まっており、一部の地域で持ち直しがみられる。設備投資については足元はおおむね横ばいであるものの、全地域で増加する見込みである。こうした動きが、地方における更なる雇用、所得の改善につながることが期待される。

◇また、住宅建設の動向や、公共投資の拡大は地方経済の下支えとなる一方、景気ウォッチャーからは人手不足等への懸念も指摘されている点等に、留意が必要である。

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