第3章 地域経済自立に向けた活性化策 <要約>
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第1節.観光振興による地域活性化
- 最近では料理、ドラマ・映画、地元出身の作家なども観光資源として注目
- 地域の観光資源の活用が鍵となる中、資源を十分に活かせていない場合も
- 観光カリスマの成功体験を地域の観光活性化の参考に
→ 観光資源の磨き上げ(例:温泉地では、個人客に焦点、旅館の外に出る仕掛け)
→ 観光カリスマが成功に至るには、短期ではなく、ある程度の時間を要した
第2節.医療・福祉産業が鍵を握る地域のサービス業
- 高齢化が進行するなか、必需的サービスである医療・福祉サービスがますます重要
- 付加価値の高いサービスの拡大にも期待(例:健康や美容、PETガン検診ツアー)
第3節.地域を想う気持ちを形にする
- 地域を想う気持ちが行政を動かした事例 → 広島球場のたる募金
- 上乗せ寄付金が地域経済に還元された事例 → 寄付金付チョコレート
- 地域を想う気持ちを名前として残した事例 → 鳥取県境港市の水木しげるロード
第4節.モノ作りと地域経済
(1)製造業の誘致と地域経済
- 自動車産業の地方への立地が進展、東北や九州への立地が目立つ。最近では北海道への進出も
- 工場誘致の長所は、1.雇用の確保、2.税収の確保、3.地場の企業を育てる効果。ただし、工場には撤退リスクも(国内外の生産体制の再編や業績不振などによって、工場が閉鎖され、従業員の配置転換や解雇が発生する可能性あり)。誘致が成功するには、工場を地域に根付かせるかが鍵
(2)元気なモノ作り中小企業と地域経済
- 元気なモノ作り中小企業が出現するためには、大企業の手がけないような分野に進出するとともに、その技術を開発・深化させること
- 地域資源を活用することに特色を出す企業も(例:鮭皮からコラーゲンを抽出)
第5節.地域経済とブランド力
- 地域の総合的なブランド力は経済力と必ずしも一致していない。ブランド力自体を高めること、ブランド力を実現化することの両方が不可欠
- 地域ブランドの登録は多い順に京都(36件)、石川県(18件)、岐阜県(12件)、兵庫県(11件)、北海道(9件)、商品・サービス別には牛が17件、温泉が13件、お茶が7件
- ケーススタディ「映画の街尾道」→尾道三部作、映画作りには地元の支援や協力も
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