政府調達に係る苦情の受付及び処理の状況

平成26年10月
政府調達苦情処理推進会議幹事会

平成26年7月~9月の政府調達に係る苦情の受付及び処理状況は、下記のとおり。


検委事第13号

  1. 苦情番号
    検委事第13号
  2. 苦情申立人
    匿名
  3. 苦情申立日
    平成26年7月17日
  4. 苦情に係る調達機関名及び購入等件名
    株式会社かんぽ生命保険
    モバイル決済端末機24,129台(予定)の導入及び保守の委託
  5. 苦情の概要
    入札公告(平成26年4月23日付官報号外政府調達第75号)に基づき上記4の調達機関が行った調達に係る入札手続について、以下のとおり、2012年3月30日ジュネーブで作成された政府調達に関する協定を改正する議定書によって改正された1994年4月15日マラケシュで作成された政府調達に関する協定に違反していることから、苦情申立人を契約締結者とする又は再度入札手続を行う旨の是正措置を関係調達機関に提案するよう求める。
    (1)仕様書の機能要求が必要最低限ではないこと。
    (2)入札説明書に存在しない要件を不合格理由等としていること。
    (3)入札説明書適合性の判断を誤っており、苦情申立人は落札の対象とされるべきであること。
    (4)本件調達を「平成26年度政府調達予定案件報告書」に記載していないこと。
    (5)本件調達は専門性が高く、透明性・公平性確保の観点から、技術審査委員会に社外の委員が加わるべきであるが、技術審査委員会は調達機関内部のものだけで構成されていたこと。
    (6)国際規格が存在しているにもかかわらず、技術仕様として、我が国の工業規格を要求していること。
    (7)入札説明書の「総合評価の方法」において、記述の瑕疵があるにもかかわらず、入札説明書の変更の手続が採られていないこと。
  6. 苦情処理状況の概要
    政府調達苦情検討委員会は、「政府調達に関する苦情の処理手続」(平成7年12月14日政府調達苦情処理推進会議決定)に基づき検討を行い、平成26年10月10日報告書(PDF形式:481KB)を作成し、(1)苦情申立人、(2)関係調達機関である株式会社かんぽ生命保険に交付した。

    ※平成26年10月14日に「検委事第13号」報告書について、p.26の11行目「10万特別引出権」を「13万特別引出権」に訂正


検委事第14号

  1. 苦情番号
    検委事第14号
  2. 苦情申立日
    平成26年8月28日
  3. 苦情申立人
    株式会社フジムラ
  4. 苦情に係る調達機関名及び購入等件名
    独立行政法人日本スポーツ振興センター
    国立霞ヶ丘陸上競技場等とりこわし工事(北工区)及び同工事(南工区)
  5. 苦情の概要
    入札公告(平成26年6月25日付官報号外政府調達第117号)に基づき上記4の調達機関が行った調達に係る入札手続について、以下のとおり、2012年3月30日ジュネーブで作成された政府調達に関する協定を改正する議定書によって改正された1994年4月15日マラケシュで作成された政府調達に関する協定に違反していることから、苦情申立人を契約締結者とする又は再度入札手続を行う旨の是正措置を関係調達機関に提案するよう求める。
    (1)調達機関との官製談合が疑われるなど、落札者は調達に係る情報を優位に持っていたこと。
    (2)開札前に入札書及び工事費内訳表を開封し、また、予定価格を入札公告後(開札日前日の7月16日)に決定するなど、入札の公正を害していたこと。
    (3)苦情申立人を特別重点調査の対象とした理由を示しておらず、また、同調査に対する申立人の提出資料に不備があり、積算の内訳が合理的かつ現実的なものであることが確認できないと調達機関は主張するものの、その指摘に具体性を欠き、入札手続の透明性を欠くこと。
    (4)落札者が、本件の工事内容の決定に際して、解体工事の情報を与えるなどの関与を行っていたこと。
  6. 苦情処理状況の概要
    政府調達苦情検討委員会は、「政府調達に関する苦情の処理手続」(平成7年12月14日政府調達苦情処理推進会議決定)に基づき検討を行い、平成26年9月30日報告書(PDF形式:481KB)を作成し、(1)苦情申立人である株式会社フジムラ、(2)関係調達機関である独立行政法人日本スポーツ振興センターに交付した。