第4節 財政金融政策の評価(50)

(50) 最近は、コンピュータや通信回線を活用して、企業グループ各社の資金受払を一元的に管理する手法が広まっている。これはCMS(キャッシュマネジメントシステム)と呼ばれる。CMSとは、グループ企業各社で発生する資金の受払を本社で綿密に管理し、グループ内A社で資金余剰が発生した場合にそれをグループ内で資金不足になっているB社に振り替えて有効活用することを可能にするようなシステムである。この結果、金融機関からの借入れにつながりにくくなっている。