昭和63年

年次世界経済報告 各国編

経済企画庁


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I 1987~88年の主要国経済

第2章 カナダ:景気の拡大続く

4. 賃金・物価

87年の消費者物価上昇率は,前半食料品価格の高まり等から,上昇傾向にあったが,187年央以降やや落ち着きをみせており,87年全体としては前年比4.4%となった(第2-4図)。88年に入ってからは,住宅等が一部地域で上昇したなかで,食料品価格等が比較的安定的に推移したため,1~10月期では前年同期比4.0%にとどまっている。卸売物価上昇率は,87年に入ると上昇傾向を強め,88年1月には前年同月比5.2%まで高まったが,その後石油価格の下落等から鎮静化の方向にあり,1~10月期前年同期比4.3%となっている。一方,このところ経済の拡大や失業率の低下にともない゛賃金上昇率が高まっており(87年1月1.5%→88年8月5.9%),インフレの不安材料となっている。


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