付注3-1 投資関数について

1 概要

企業の投資行動の決定要因について、投資の種類や時点による違いを観察するために、東京証券取引所に上場する日本企業、ニューヨーク証券取引所及びナスダックに上場するアメリカ企業のパネルデータにより分析を行った。

2 データ

Bureau van Dijk“Osiris”に収録されている各企業の財務データにより推計。

3 推計方法

(1)推計式

被説明変数を固定資産対比の国内設備投資、説明変数を資本収益率、資本コスト、キャッシュフロー対固定資産比率、現金・預金対総資産比率及び有利子負債対総資産比率とするモデルを推計。推計方法は固定効果モデルを採用。

付注3-1 数式を画像化したもの

(2)変数の定義と使用データ等

付注3-1 表を画像化したもの

(3)推計対象

期間:1995年度~2022年度

企業数:日本企業2,810社、アメリカ企業3,111社(連結対象の子会社や関連会社が存在する場合は、それらを含めたグループ全体の財務データを使用。連結対象の子会社や関連会社が存在しない場合には、単体ベースのデータを使用)

(4)異常値の処理

下記に該当するものを異常値とみなし、除去した。

・I/K、R、DEBTの異常値(数値の大きい方の片側1%)

ROFA、CF/K、CASH/Kの異常値(両側1%)

(5)推計結果

付注3-1 表を画像化したもの
付注3-1 表を画像化したもの