平成28年5月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(5月)
5月の現状判断DIは、前月比0.5ポイント低下の43.0となった。
家計動向関連DIは、住宅関連などが低下したこと等から低下した。企業動向関連DIは、製造業等が低下したことから低下した。雇用関連DIについては、上昇した。
5月の先行き判断DIは、前月比1.8ポイント上昇の47.3となった。
家計動向関連DI、企業動向関連DI、雇用関連DIが上昇した。
なお、季節調整値でみると、現状判断DIは前月比0.6ポイント上昇の40.6となり、先行き判断DIは前月比1.7ポイント上昇の44.6となった。
今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、引き続き弱さがみられ、熊本地震によるマインド面の下押し圧力が未だ残っている。先行きについては、販売価格が引き上げられない中で原材料価格が上昇する等、物価動向への懸念がある一方、熊本地震からの復興、夏のボーナスや設備投資増加への期待がみられる」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、43.0となった。雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.5ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を10か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、47.3となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.8ポイント上回った。また、横ばいを示す50を10か月連続で下回った。