平成26年5月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(5月)
5月の現状判断DIは、前月比3.5ポイント上昇の45.1となり、2か月ぶりに上昇した。
家計動向関連DIは、百貨店、スーパー、コンビニなどで、消費税率引上げ後の駆込み需要の反動減が和らいだこと等から上昇した。
企業動向関連DIは、受注や生産の増加に一服感がみられたこと等から低下した。
雇用関連DIは、多くの業種で求人が増加したこと等から上昇した。
5月の先行き判断DIは、前月比3.5ポイント上昇の53.8となり、2か月連続で上昇した。
先行き判断DIについては、消費税率引上げ後の駆込み需要の反動減の影響が薄れていくことや夏のボーナスが増加することへの期待等から、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で上昇した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、緩やかな回復基調が続いているが、消費税率引上げに伴う駆込み需要の反動により、このところ弱い動きもみられる。先行きについては、緩やかに回復していくと見込まれる」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、45.1となった。企業動向関連のDIが低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を3.5ポイント上回り、2か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、53.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.5ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で上回った。