平成25年5月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(5月)
5月の現状判断DIは、前月比0.8ポイント低下の55.7となり、2か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、高額品販売が好調で、ゴールデンウィーク中の人出も多かったものの、初旬の低気温により衣料品の販売が低調だったことや、ゴールデンウィーク後に飲食等の売上が伸び悩んだこと等から、低下した。
企業動向関連DIは、これまでの円高是正の効果もあって、売上や収益の増加が製造業を中心にみられたこと等から、上昇した。
雇用関連DIは、求人の伸び悩みが一部でみられたこと等から、低下した。
5月の先行き判断DIは、前月比1.6ポイント低下の56.2となり、2か月ぶりに低下した。
先行き判断DIについては、これまでの円高是正の効果に加え、夏のボーナスの増加など政策効果への期待がみられるものの、仕入価格や電気料金の上昇等によるコスト増が懸念されるなかで、株価下落による先行き不透明感がみられること等から、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で低下した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、持ち直している」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、55.7となった。企業動向関連は上昇したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を0.8ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、56.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.6ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で上回った。