平成24年11月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(11月)
11月の現状判断DIは、前月比1.0ポイント上昇の40.0となり、4か月ぶりに上昇した。
家計動向関連DIは、尖閣諸島をめぐる状況変化の影響が旅行等で引き続きみられたものの、気温の低下により冬物商材の動きが好調であったこと等から、上昇した。
企業動向関連DIは、一部の業種における受注の増加や、円高に一服感がみられたこと等から、上昇した。
雇用関連DIは、製造業で雇用調整の動きがみられたものの、年末年始に向け派遣の依頼が増加したこと等から、上昇した。
11月の先行き判断DIは、前月比0.2ポイント上昇の41.9となり、7か月ぶりに上昇した。
先行き判断DIについては、消費税引上げによるマインド低下への懸念や、世界経済の減速等による先行き不透明感がみられる一方で、消費税引上げの駆け込み需要や円安傾向の継続等への期待感がみられる。こうしたことから、家計動向部門及び企業動向部門で上昇し、雇用部門で低下した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、引き続き弱い」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、40.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.0ポイント上回り、4か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を7か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
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図表2 構成比
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2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、41.9となった。雇用関連のDIは低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を0.2ポイント上回り、7か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を7か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
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図表5 構成比
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