平成24年10月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(10月)
10月の現状判断DIは、前月比2.2ポイント低下の39.0となり、3か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、気温の高止まりによる秋物商戦の不振や、尖閣諸島をめぐる状況変化の影響が旅行等で引き続きみられたこと等から、低下した。
企業動向関連DIは、企業において海外景気の減速や尖閣諸島をめぐる状況変化の影響による受注の減少等がみられたこと等から、低下した。
雇用関連DIは、製造業で雇用調整の動きがみられたこと等から、低下した。
10月の先行き判断DIは、前月比1.8ポイント低下の41.7となり、6か月連続で低下した。
先行き判断DIについては、消費税引き上げの駆け込み需要等への期待感がみられる一方で、消費税引き上げによるマインド低下への懸念や、尖閣諸島をめぐる状況変化等に起因する悪影響への懸念等による先行き不透明感がみられる。こうしたことから、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で低下した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、さらに弱まっている」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、39.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.2ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、41.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.8ポイント下回り、6か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で下回った。