平成24年9月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(9月)

9月の現状判断DIは、前月比2.4ポイント低下の41.2となり、2か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、残暑による秋物商戦の立ち上がりの遅れや、尖閣問題による旅行等への悪影響がみられたこと等から、低下した。
企業動向関連DIは、企業において海外景気の減速等による受注の減少等が引き続きみられたこと等から、低下した。
雇用関連DIは、製造業等で求人数が低調であったこと等から、低下した。
9月の先行き判断DIは、前月比0.1ポイント低下の43.5となり、5か月連続で低下した。
先行き判断DIについては、消費税引き上げの駆け込み需要等への期待感がみられる一方で、消費税引き上げによるマインド低下への懸念や、尖閣問題等に起因する経済活動に対する悪影響への懸念等による先行き不透明感がみられる。こうしたことから、家計動向部門では上昇し、企業動向部門及び雇用部門では低下した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、このところ弱まっている」とまとめられる。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、41.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.4ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を5か月連続で下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、43.5となった。家計動向関連のDIは上昇したものの、企業動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を0.1ポイント下回り、5か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を5か月連続で下回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI