平成24年5月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(5月)
5月の現状判断DIは、前月比3.7ポイント低下の47.2となり、2か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、東日本大震災からの復興ムードの高まりに伴う消費の活発化等がみられたものの、乗用車販売の伸びの一服感や、天候不順に伴う販売不振、ゴールデンウィーク後の売上げ減がみられたこと等から、低下した。
企業動向関連DIは、円高が進む中で一部企業において受注量の低下等がみられたこと等から、低下した。
雇用関連DIは、製造業を中心として求人数の増加に一服感がみられたこと等から、低下した。
5月の先行き判断DIは、前月比2.8ポイント低下の48.1となり、2か月ぶりに低下した。
先行き判断DIについては、東日本大震災からの復興需要等への期待感がみられる一方で、夏の電力問題や欧州問題を背景とした円高進行への懸念等による先行き不透明感がみられる。こうしたことから、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で低下した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、このところ持ち直しのテンポが緩やかになっている」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、47.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を3.7ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を3か月ぶりに下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、48.1となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.8ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を2か月ぶりに下回った。