1月の現状判断DIは、前月比2.9ポイント低下の44.1となり、2か月ぶりに低下した。 家計動向関連DIは、正月商戦等が好調であったものの、その反動や天候不順に伴う売上げ減が中旬以降にみられたこと、テレビ等の駆け込み需要の反動減が引き続きみられたこと等から、低下した。 企業動向関連DIは、円高による影響が続いていたこと等から、低下した。 雇用関連DIは、円高等を背景に採用等で慎重な姿勢もみられた一方で、建設・福祉等の分野で求人が増加していたことから、上昇した。 1月の先行き判断DIは、前月比2.7ポイント上昇の47.1となり、7か月ぶりに上昇した。 先行き判断DIは、消費者及び企業の先行き不透明感や、円高等による企業の経営環境悪化懸念が続いている一方で、東日本大震災からの復興需要が見込まれることや新年度への期待感等から、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で上昇した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気の現状は、円高の影響が続く中で、緩やかに持ち直している」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、44.1となった。雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を2.9ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、47.1となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.7ポイント上回り、7か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を56か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比