12月の現状判断DIは、前月比2.0ポイント上昇の47.0となり、2か月ぶりに上昇した。 家計動向関連DIは、テレビ等の駆け込み需要の反動減が引き続きみられたものの、気温が低めに推移し冬物商材の動きが順調であったこと、年末商戦が好調であったこと等から、上昇した。 企業動向関連DIは、東日本大震災による落ち込みからの持ち直しに加え、タイの洪水に伴う代替生産の動きがみられたものの、円高による影響が続いていたこと等から、横ばいとなった。 雇用関連DIは、円高等を背景に採用等で慎重な姿勢もみられた一方で、建設・福祉等の分野で求人が増加していたことから、上昇した。 12月の先行き判断DIは、前月比0.3ポイント低下の44.4となり、6か月連続で低下した。 先行き判断DIは、消費者及び企業の先行き不透明感や、円高等による企業の経営環境悪化懸念が続いている一方で、東日本大震災からの復興需要が見込まれること等を受け、企業動向部門及び雇用部門で上昇し、家計動向部門で低下した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気の現状は、円高の影響が続く中で、緩やかに持ち直している」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、47.0となった。企業動向関連のDIは変わらなかったものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を2.0ポイント上回り、2か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を5か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、44.4となった。企業動向関連、雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連のDIが低下したことから、前月を0.3ポイント下回り、6か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を55か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比