11月の現状判断DIは、前月比0.9ポイント低下の45.0となり、2か月ぶりに低下した。 家計動向関連DIは、テレビ等の駆け込み需要の反動減が引き続きみられたほか、月の前半に気温が高めに推移し冬物商材の動きが鈍かったこと等から、低下した。 企業動向関連DIは、東日本大震災による落ち込みからの持ち直しに加え、タイの洪水に伴う代替生産の動きがみられたものの、急激な円高による影響が広がっていたほか、タイの洪水による部品供給の遅れの影響がみられたこと等から、低下した。 雇用関連DIは、製造業等からの求人が増加していたものの、円高等を背景に採用等で慎重な姿勢もみられるようになったこと等から、低下した。 11月の先行き判断DIは、前月比1.2ポイント低下の44.7となり、5か月連続で低下した。 先行き判断DIは、消費者及び企業が先行き不透明感を持っているほか、円高等により企業の経営環境悪化の懸念が強まっているものの、タイの洪水による影響の剥落や東日本大震災からの復興需要が見込まれることから、企業動向部門で上昇し、家計動向部門及び雇用部門で低下した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気の現状は、円高の影響もあり、持ち直しのテンポが緩やかになっている」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、45.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を0.9ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、44.7となった。企業動向関連のDIは上昇したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を1.2ポイント下回り、5か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を54か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比