9月の現状判断DIは、前月比2.0ポイント低下の45.3となり、2か月連続で低下した。 家計動向関連DIは、台風や残暑の影響で季節商材の動きが鈍かったこと、テレビ等の駆け込み需要の反動減がみられたこと、一部で農畜産物の買い控えの動きがみられたこと等から、低下した。 企業動向関連DIは、受注が増加し生産活動が回復しつつあるものの、急激な円高の進行による影響が広がっていること等から、低下した。 雇用関連DIは、製造業で生産活動が回復し、求人が増加しているものの、円高の進行等を背景に採用等で慎重な姿勢もみられるようになったこと等から、横ばいとなった。 9月の先行き判断DIは、前月比0.7ポイント低下の46.4となり、3か月連続で低下した。 先行き判断DIは、企業の生産活動の回復が見込まれる一方で、消費者及び企業が先行き不透明感を持っていることや、円高の進行等により企業の経営環境悪化の懸念が強まっていること等から、企業動向部門及び雇用部門で低下した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気の現状は、円高の影響もあり、持ち直しのテンポが緩やかになっている」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、45.3となった。雇用関連は横ばいだったものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を2.0ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、46.4となった。家計動向関連のDIは上昇したものの、企業動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を0.7ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を52か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比