1月の現状判断DIは、前月比0.8ポイント低下の44.3となり、3か月ぶりに低下した。 家計動向関連DIは、小売関連で、年初の初売りやセールで売上が好調であった一方、大雪や寒波の影響で客足が鈍ったこと、家電エコポイント制度の変更に伴うテレビ等の販売の落込み等がみられたこと等から、低下した。企業動向関連DIは、原材料価格の上昇や受注単価の下落に伴う採算悪化への懸念がみられるものの、海外からの受注が増えていること等から、上昇した。雇用関連DIは、求人数が増加し、一部に製造業務に加え事務系の派遣求人にも回復がみられること等から、上昇した。 1月の先行き判断DIは、前月比3.3ポイント上昇の47.2となり、3か月連続で上昇した。 先行き判断DIは、年末年始に消費の一部でみられた改善の動きが戻ってくることへの期待や、3月末のエコポイント制度終了前の駆け込み需要が予想されること等から、家計動向部門、企業動向部門、雇用部門のすべてで上昇した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、このところ持ち直しの動きがみられる」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、44.3となった。企業動向関連、雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連のDIが低下したことから、前月を0.8ポイント下回り、3か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を46か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、47.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.3ポイント上回り、3か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を44か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比