9月の現状判断DIは、前月比3.9ポイント低下の41.2となり、2か月連続で低下した。 家計動向関連DIは、残暑により飲料やエアコン等の販売が好調だったことや、たばこの値上げ前の駆け込み需要がみられたものの、エコカー補助金の終了により新車受注が大幅に減少していることや、秋物衣料の動きの遅れがみられたこと等により、低下した。企業動向関連DIは、エコカー補助金の終了による生産調整の本格化や、円高等で輸出環境が悪化しているとみられること等から、低下した。雇用関連DIは、正規職員の採用を中心に企業の慎重な態度が続いているものの、半導体・電子部品関連等の製造業において求人の動きがみられること等から、上昇した。 9月の先行き判断DIは、前月比1.4ポイント上昇の41.4となり、5か月ぶりに上昇した。 先行き判断DIは、エコカー補助金の終了や円高等が景気全般に与える影響に対する懸念はあるものの、厳しい残暑が収まり、家電エコポイント対象限定に伴う年末の駆け込み需要も予想されること等により、家計・企業・雇用のすべての部門で上昇した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、これまで緩やかに持ち直してきたが、このところ弱い動きがみられる」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、41.2となった。雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を3.9ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を42か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、41.4となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.4ポイント上回り、5か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を40か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比