8月の現状判断DIは、前月比4.7ポイント低下の45.1となり、2か月ぶりに低下した。 家計動向関連DIは、記録的な猛暑の影響により、飲料やエアコン等の夏物商品の販売は好調であるものの、商店街を中心として、客足の減少や秋物衣料の不振がみられたこと等から、低下した。企業動向関連DIは、急激な円高で輸出環境が急速に悪化しているとみられること等から、低下した。雇用関連DIは、電機・自動車関連等の製造業における求人はみられるものの、正規職員の採用を中心に企業の慎重な態度が続いていること等から、低下した。 8月の先行き判断DIは、前月比6.6ポイント低下の40.0となった。 先行き判断DIは、環境対応車の購入補助制度の終了が乗用車の販売や生産・雇用面に与える影響に対する懸念のほか、円高・株安等が景気全般に与える影響に対する懸念等から、家計部門、企業部門、雇用部門のすべてで低下した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、引き続き厳しい中で、持ち直しの動きがこのところ緩やかになっている」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、45.1となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を4.7ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を41か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、40.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を6.6ポイント下回り、4か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を39か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比