景気ウォッチャー調査

平成22年7月調査結果(抜粋)


今月の動き(7月)

 7月の現状判断DIは、前月比2.3ポイント上昇の49.8となり、3か月ぶりに上昇した。
 家計動向関連DIは、猛暑の影響で、家電エコポイント対象商品であるエアコンを中心に夏物商品の販売が好調であることや、環境対応車の購入に係る減税は継続するものの、補助制度の終了が近づいていることによる乗用車の駆け込み需要がみられること等により、上昇した。企業動向関連DIは、販売価格の引下げ圧力は強いものの、受注や出荷が持ち直していること等から、上昇した。雇用関連DIは、一部での新規求人の増加があるものの、正規職員の採用を中心に企業の慎重な態度が続いていること等から、低下した。
 7月の先行き判断DIは、前月比1.7ポイント低下の46.6となった。
 先行き判断DIは、環境対応車の購入補助制度の終了が乗用車の販売や生産・雇用面に与える影響に対する懸念のほか、円高が輸出動向に与える影響に対する懸念等から、家計部門、企業部門、雇用部門のすべてで低下した。
 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とまとめられる。
 

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、49.8となった。雇用関連のDIが低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を2.3ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を40か月連続で下回った。 

図表1 景気の現状判断DI


景気の現状判断DI(表)


図表2 構成比

構成比


景気の現状判断DI(グラフ)




2.景気の先行き判断DI

2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、46.6となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.7ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を38か月連続で下回った。 

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI


図表5 構成比

構成比


景気の先行き判断DI