平成21年12月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(12月)
12月の現状判断DIは、前月比1.5ポイント上昇の35.4となり、3か月ぶりに上昇した。
家計動向関連DIは、クリスマス・歳末商戦では、消費者の節約志向が続いているものの、グリーン家電の購入に係るエコポイント付与の影響によって薄型テレビを中心とした家電の販売が増加したこと等により、上昇した。企業動向関連DIは、受注や出荷が持ち直している企業があるものの、受注や売上が極めて低調で資金繰りが悪化している企業があること等から、やや低下した。雇用関連DIは、求人数が少なく、雇用に対する企業の態度が依然として慎重であること等から、ほぼ横ばいとなった。
12月の先行き判断DIは、前月比1.8ポイント上昇の36.3となった。
先行き判断DIは、家計部門では、グリーン家電の購入に係るエコポイント付与や環境対応車の購入に係る減税・補助金の効果が続くことへの期待等、企業部門では、一部で受注増への期待があることや円高に対する懸念がやや後退したこと等、雇用部門では、一部での求人の動き等により、上昇した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、下げ止まっていたものの、引き続き弱い動きがみられる」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、35.4となった。企業動向関連のDIが低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を1.5ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を33か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、36.3となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.8ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を31か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比