平成21年6月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(6月)

6月の現状判断DIは、前月比5.5ポイント上昇の42.2となり、6ヶ月連続で上昇した。

家計動向関連DIは、グリーン家電の購入に係るエコポイント付与、環境対応車の購入に係る減税・補助、定額給付金の給付やプレミアム付き商品券の発行、高速道路料金の引下げによる需要増がみられたこと等により、上昇した。企業動向関連DIは、受注や出荷が下げ止まりつつあること等から、上昇した。雇用関連DIは、新規求人数は依然少ないものの、一部での求人の動き等から、上昇した。

6月の先行き判断DIは、前月比2.3ポイント上昇の45.6となった。

先行き判断DIは、家計部門で、新型インフルエンザの沈静化により、旅行・飲食関連の売上の回復に対する期待があること、企業部門で、受注や出荷の持ち直しへの期待があること、雇用部門で、離職者の急増や求人数の急減に対する懸念が後退したこと等から、上昇した。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気の現状は、厳しいながらも、下げ止まっているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、42.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を5.5ポイント上回り、6か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を27か月連続で下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、45.6となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.3ポイント上回り、6か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を25か月連続で下回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI