平成21年4月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(4月)
4月の現状判断DIは、前月比5.8ポイント上昇の34.2となり、4ヶ月連続で上昇した。
家計動向関連DIは、消費者の購買態度が依然慎重であるものの、高速道路料金の引下げ、定額給付金の給付やプレミアム付き商品券の発行、環境対応車に係る減税による需要増が一部でみられたこと等により、上昇した。企業動向関連DIは、受注の減少やそれに伴う減産等が続き、取引先からの値下げ圧力も高まるものの、一部企業での受注の回復や在庫調整の進展等により、上昇した。雇用関連DIは、新規求人数の減少、離職者の増加等が続いているものの、一部企業での求人の動き等により、上昇した。
4月の先行き判断DIは、前月比3.9ポイント上昇の39.7となった。
先行き判断DIは、家計部門においては、景気・雇用の先行きや新型インフルエンザに対する不安、夏季ボーナスの減少見込みがあるものの、高速道路料金の引下げ、定額給付金の給付やプレミアム付き商品券の発行、環境対応車の購入に係る減税・補助、グリーン家電の購入に係るエコポイント付与の効果に対する期待があること等から、上昇した。企業部門においては、厳しい状況ながらも、受注の回復や在庫調整の進展が一部で期待されていること等から、上昇した。雇用部門においては、厳しい状況ながらも、一部企業での休業の減少や新規求人に対する期待等から、上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気の現状は厳しいものの、このところ悪化に歯止めがかかりつつあるとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、34.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を5.8ポイント上回り、4か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を25か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、39.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.9ポイント上回り、4か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を23か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比