平成20年10月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(10月)

10月の現状判断DIは、前月比5.4ポイント低下の22.6となり、7か月連続で低下した。

家計動向関連DIは、ガソリン価格は低下したものの、株価の大幅な下落等により消費マインドが悪化し、高額商品の販売が不振となったこと等から、小売関連や住宅関連を中心に低下した。企業動向関連DIは、欧米における金融危機の深刻化や世界的な景気減速、急速な円高により、欧米向け受注が減少したこと等から、製造業を中心に低下した。雇用関連DIは、新規求人数の減少や派遣社員の再契約停止の増加等から、低下した。

10月の先行き判断DIは、前月比6.9ポイント低下の25.2となった。

家計動向関連DIは、景気や株価に対する先行き不安やボーナスの減少見込みにより、消費マインドがさらに悪化するとみられること等から、低下した。企業動向関連DIは、石油製品価格の低下が見込まれるものの、世界的な景気減速や円高により、海外向け受注の減少や資金繰りの悪化が続くとみられること等から、低下した。雇用動向関連DIは、事業縮小による企業の雇用調整や倒産が懸念されていること等から、低下した。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気の現状は急速に厳しさを増しているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、22.6となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を5.4ポイント下回り、7か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を19か月連続で下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、25.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を6.9ポイント下回り、3か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を17か月連続で下回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI