平成20年8月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(8月)

8月の現状判断DIは、前月比1.0ポイント低下の28.3となり、5か月連続で低下した。

家計動向関連DIは、身近な商品の価格上昇によって消費者の節約志向が続く中、テレビでのオリンピック観戦による外出の手控えや、局地的な雷雨を伴う大雨の影響も加わり、低下した。企業動向関連DIは、原材料価格上昇の影響が続いているものの、一部で原油価格上昇に頭打ち感が出てきたこともあり、ほぼ横ばいとなった。雇用関連DIは、新規求人数において減少傾向が続いているものの、「悪化」と判断する人が減り、「変わらない」と判断する人が増えたことから、上昇した。

8月の先行き判断DIは、前月比1.2ポイント上昇の32.0となり、6か月ぶりに上昇した。

先行き判断DIは、身近な商品の価格上昇による消費意欲の減退が続くとみられるものの、ガソリン価格の低下による影響への期待感が一部でみられたことなどから、家計部門を中心に上昇した。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気の現状は厳しいとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、28.3となった。企業動向関連、雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連のDIが低下したことから、前月を1.0ポイント下回り、5か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を17か月連続で下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、32.0となった。企業動向関連のDIは低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を1.2ポイント上回り、6か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を15か月連続で下回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI