平成20年6月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(6月)
6月の現状判断DIは、前月比2.6ポイント低下の29.5となり、3か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、ガソリンや身近な商品の価格上昇によって、消費者の節約志向が強まっていることから、低下した。企業動向関連DIは、原油・原材料価格の上昇の影響が続いていることに加え、一部で受注の減少もみられることから、低下した。雇用関連DIは、新規求人数の減少傾向が続いていることから、低下した。
なお、岩手・宮城内陸地震について、主に東北地域から、消費者の購買意欲の低下や、宿泊等のキャンセルが発生しているという声が寄せられた。
6月の先行き判断DIは、前月比3.0ポイント低下の32.1となり、4か月連続で低下した。
先行き判断DIは、身近な商品の価格上昇による消費意欲の減退やガソリンの値上げの影響に加え、新規求人数の減少傾向が続くとみられることや、倒産や雇用調整を懸念する声もあり、家計部門・雇用部門を中心に低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復の実感はさらに一段と弱くなっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、29.5となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.6ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を15か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、32.1となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を3.0ポイント下回り、4か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を13か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比