平成20年4月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(4月)
4月の現状判断DIは、前月比1.4ポイント低下の35.5となり、3か月ぶりに低下した。
家計動向関連DIは、ガソリン価格が低下したものの、身近な商品の一層の価格上昇による消費者の節約志向が強まったことから、低下した。企業動向関連DIは、原油・原材料価格の上昇の影響が続いている中で、一部の製造業で動きが良かったことから、おおむね横ばいで推移した。雇用関連DIは、新規求人数の減少傾向が続いていることから、低下した。
4月の先行き判断DIは、前月比2.1ポイント低下の36.1となった。
先行き判断DIは、身近な商品の価格上昇による消費意欲の減退やガソリン価格の再値上げの影響に加え、新規求人数の減少傾向が続くことや一部で雇用調整も懸念されることなどから、2か月連続で低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復の実感は極めて弱いとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、35.5となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.4ポイント下回り、3か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を13か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、36.1となった。企業動向関連のDIは増加したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を2.1ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を11か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比