平成20年3月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(3月)
3月の現状判断DIは、前月比3.3ポイント上昇の36.9となり、2か月連続で上昇した。
家計動向関連DIは、身近な商品の価格上昇による消費者の節約志向に変化がない中で、気温が高く春物衣料が好調だったことから、上昇した。企業動向関連DIは、原油・原材料価格の上昇の影響が続いている中で、一部で受注量が確保されていたことから、上昇した。雇用関連DIは、新規求人数の減少傾向が続くなか、一部で採用意欲がみられたことから、わずかに上昇した。
3月の先行き判断DIは、前月比1.3ポイント低下の38.2となった。
先行き判断DIは、身近な商品の価格上昇による消費意欲の減退や原油・原材料価格上昇の影響に加えて、円高の影響も懸念されていることから、2か月ぶりに低下した。なお、ガソリン等の暫定税率期限切れに関するコメントも多くみられた。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復の実感は極めて弱いとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、36.9となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.3ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を12か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、38.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.3ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を10か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比