平成20年2月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(2月)
2月の現状判断DIは、前月比1.8ポイント上昇の33.6となった。悪化と判断する人が減って、変わらないと判断する人が増えたため、現状判断DIは11か月ぶりに上昇した。
内訳をみると、家計動向関連DIは、身近な商品の価格上昇による消費者の節約志向に変化がない中で、気温が低かったことから冬物商品が、食の安全に対する消費者意識の高まりから国産食材が、一部で好調だったため、上昇した。
企業動向関連DIは、原油・原材料価格の上昇の影響が続いている中で、一部で受注量が確保されていることから、上昇した。
雇用関連DIは、新規求人数の減少傾向が続くなか、一部では採用意欲が底固いことから、上昇した。
2月の先行き判断DIは、前月比3.7ポイント上昇の39.5となった。
先行き判断DIは、身近な商品の価格上昇による消費意欲の減退などが引き続き懸念される中で、北京オリンピックを控え、映像関連商品が好調に推移することなどが期待され、家計部門を中心に10か月ぶりに上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復の実感は極めて弱いとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、33.6となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.8ポイント上回り、11か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を11か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、39.5となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.7ポイント上回り、10か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を9か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比