平成20年1月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(1月)
1月の現状判断DIは、前月比4.8ポイント低下の31.8となった。
家計動向関連DIは、ガソリン、灯油、食品の価格上昇の影響により、消費者の節約志向が強まっていることから、低下した。企業動向関連DIは、原油・原材料価格の上昇の影響が続いており、一部で販売量の減少もみられることから、低下した。雇用関連DIは、新規求人数の減少が続いていることから、低下した。この結果、現状判断DIは10か月連続で低下し、横ばいを示す50を10か月連続で下回った。
1月の先行き判断DIは、前月比1.2ポイント低下の35.8となった。
先行き判断DIは、身近な商品の価格上昇による消費意欲の減退や、原油・原材料価格の上昇の影響による厳しい経営環境の継続が見込まれることなどが懸念され、9か月連続で低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復の実感は一段と弱くなっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、31.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を4.8ポイント下回り、10か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を10か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、35.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.2ポイント下回り、9か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を8か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比