平成19年4月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(4月)

4月の現状判断DIは、前月比1.1ポイント低下の49.7となった。

家計動向関連DIは、新車販売の不調や低温の影響で春夏物衣料の動きが鈍かったことから、低下した。企業動向関連DIは、製造業の受注は安定しているものの、非製造業では利益の確保が容易でないことから、やや低下した。雇用関連DIは、企業の採用意欲が引き続き高いことから、高水準で推移した。この結果、現状判断DIは3か月ぶりに低下し、横ばいを示す50を2か月ぶりに下回った。

4月の先行き判断DIは、前月比0.6ポイント上昇の51.9となった。

先行き判断DIは、原油・原材料価格の値上がりに対する懸念はみられるものの、製造業・非製造業ともに受注の増加が見込まれることから、企業部門を中心に2か月ぶりに上昇した。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は回復が緩やかになっているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、49.7となった。雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を1.1ポイント下回り、3か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を2か月ぶりに下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、51.9となった。家計動向関連のDIは低下したものの、企業動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を0.6ポイント上回り、2か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で上回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI