平成19年2月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(2月)

2月の現状判断DIは、前月比2.0ポイント上昇の49.2となった。

家計動向関連DIは、暖冬の影響で春物衣料の動きが良かったことに加え、消費者が少し良いものを求める傾向がみられることから、上昇した。企業動向関連DIは、利益の確保は容易でないが、製造業、非製造業共に受注や売上が増加していることから、上昇した。雇用関連DIは、企業の求人意欲が新卒者を中心に活発なことから、高水準でおおむね横ばいで推移した。この結果、現状判断DIは5か月ぶりに上昇したものの、横ばいを示す50を4か月連続で下回った。

2月の先行き判断DIは、前月比1.2ポイント上昇の52.1となった。

先行き判断DIは、消費者が少し良いものを求める傾向が続くと見込まれることに加えて、行楽需要や団塊の世代の退職に伴う旅行需要に対する期待感もあって、家計部門を中心に2か月連続で上昇した。なお、日本銀行による金利引上げについて、先行きの金利上昇による負担増を懸念するコメントがみられた。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は回復が緩やかになっているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、49.2となった。雇用関連のDIは低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を2.0ポイント上回り、5か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、52.1となった。企業動向関連は低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を1.2ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で上回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI