平成18年11月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(11月)
11月の現状判断DIは、前月比1.9ポイント低下の48.9となった。
家計動向関連DIは、暖冬の影響で冬物商品の動きが鈍かったことに加えて、消費者のマインドが慎重になってきているという指摘もあり、低下した。企業動向関連DIは、企業の設備投資意欲は引き続き堅調であるものの、受注伸び悩みの指摘もあり、低下した。雇用関連DIは、地域によっては求人の増加に一服感もみられることから、高水準ながら低下した。この結果、現状判断DIは2か月連続で低下し、横ばいを示す50を4か月ぶりに下回った。
11月の先行き判断DIは、前月比2.8ポイント低下の49.7となった。
先行き判断DIは、所得の伸びが見込まれないとの声もあって個人消費が停滞すること、企業部門で受注が伸び悩んでいることなどへの懸念が指摘され、2か月連続で低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は回復が緩やかになっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、48.9となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.9ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を4か月ぶりに下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、49.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.8ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を4か月ぶりに下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比