平成18年8月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(8月)
8月の現状判断DIは、前月比1.8ポイント上昇の50.2となった。
家計動向関連DIは、天候が回復し、夏物商品の動きが良かったことに加え、行楽需要も堅調であったことから持ち直した。企業動向関連DIは、一部で受注の増加に頭打ち感が見えていることに加えて、全般的に原油・原材料価格の上昇の影響が継続していることから、低下した。雇用関連DIは、企業の採用意欲が引き続き高いことから、上昇した。この結果、現状判断DIは5か月ぶりに上昇し、3か月ぶりに横ばいを示す50をわずかに上回った。
8月の先行き判断DIは、前月比1.7ポイント上昇の51.5となった。
先行き判断DIは、製造業への原油価格上昇の影響が特に懸念されるものの、消費意欲は安定的に推移すると指摘する声もあり、6か月ぶりに上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は回復が緩やかになっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、50.2となった。企業動向関連は低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を1.8ポイント上回り、5か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を3か月ぶりに上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、51.5となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.7ポイント上回り、6か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月ぶりに上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比