平成18年7月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(7月)
7月の現状判断DIは、前月比0.7ポイント低下の48.4となった。
家計動向関連DIは、消費者のより良いものを求める傾向が継続する一方で、天候不順が続いたために夏物商品が伸び悩んだことから、低下した。企業動向関連DIは、受注は確保されているものの、全般的に原油・原材料価格の上昇の影響が継続していることから、横ばいで推移した。雇用関連DIは、企業の採用意欲は底固いものの、人材不足のために求人が充足されないこともあり、低下した。この結果、現状判断DIは4か月連続で低下し、横ばいを示す50を2か月連続で下回った。
7月の先行き判断DIは、前月比2.0ポイント低下の49.8となった。
先行き判断DIは、原油価格上昇やゼロ金利解除の影響を指摘する声もあり、5か月連続で低下し、50を16か月ぶりに下回った。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は回復が緩やかになっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、48.4となった。企業動向関連は横ばいだったものの、家計動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を0.7ポイント下回り、4か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、49.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.0ポイント下回り、5か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を16か月ぶりに下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比