平成18年3月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(3月)
3月の現状判断DIは、前月比3.8ポイント上昇の57.3となった。
家計動向関連DIは、小売関連で春物衣料や高額商品の動きが良かったことに加え、行楽需要が好調だったことから、上昇した。企業動向関連DIは、製造業・非製造業ともに動きが活発化していることから、上昇した。雇用関連DIは、企業の採用に対する積極的な姿勢に加えて、より良い条件での雇用を希望する求職者が増加していることから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは2か月連続で上昇し、横ばいを示す50を11か月連続で上回った。
3月の先行き判断DIは、前月比0.4ポイント低下の56.2となった。
先行き判断DIは、消費者の購買意欲の高まりや設備投資の活発化が引き続き期待されるものの、原油・原材料価格の高止まりが懸念されることから、製造業を中心に4か月ぶりに低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は回復しているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、57.3となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.8ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を11か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、56.2となった。雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.4ポイント下回り、4か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を12か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比