平成17年10月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(10月)
10月の現状判断DIは、前月比1.0ポイント低下の50.7となった。
家計動向関連DIは、小売関連で気温が高めに推移したことから秋冬物が伸び悩んだことに加え、自動車販売が不調だったことから、低下した。企業動向関連DIは、原油や原材料の価格上昇の影響が引き続きみられたことから、製造業を中心にやや低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固く、その中身をみると、正社員や紹介予定派遣が増えていることや人手不足感もみられることから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは3か月ぶりに低下したものの、横ばいを示す50を6か月連続で上回った。
10月の先行き判断DIは、前月比0.3ポイント上昇の53.4となった。
先行き判断DIは、原油や原材料の価格上昇の影響は引き続き懸念されるものの、消費者の購買意欲の高まりが期待され、2か月連続で上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、緩やかに回復しているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、50.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.0ポイント下回り、3か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、53.4となった。雇用関連のDIは低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を0.3ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を7か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比