平成17年7月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(7月)
7月の現状判断DIは、前月比0.5ポイント低下の50.4となった。
家計動向関連DIは、小売関連でクリアランスセールはおおむね好調だったものの、飲料等の伸び悩みにより、低下した。企業動向関連DIは、原油や原材料の価格上昇の影響が引き続きみられたものの、製造業の一部で動きが活発になってきたことから、上昇した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固く、その中身をみると、正社員や紹介予定派遣が増えていることから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは7か月ぶりに低下したが、横ばいを示す50を3か月連続で上回った。
7月の先行き判断DIは、前月比0.8ポイント上昇の52.0となった。
先行き判断DIは、購買意欲にやや明るさがみられ、秋物商品などに期待できることから、家計動向関連を中心に3分野ともに上昇した。この結果、先行き判断DIは2か月ぶりに上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、持ち直しているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、50.4となった。企業動向関連、雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連のDIが低下したことから、前月を0.5ポイント下回り、7か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、52.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を0.8ポイント上回り、2か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比