平成17年6月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(6月)

6月の現状判断DIは、前月比0.6ポイント上昇の50.9となった。

家計動向関連DIは、小売関連でエアコンや薄型テレビの動きが良かったことに加え、夏休みの旅行予約が伸びるなど旅行関連が好調だったことから、上昇した。企業動向関連DIは、非製造業は横ばいで推移したものの、製造業で原油や原材料の価格上昇の影響がみられたため、低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固く、その中身をみると、正社員や紹介予定派遣が増えていることから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは6か月連続で上昇し、横ばいを示す50を2か月連続で上回った。

6月の先行き判断DIは、前月比0.7ポイント低下の51.2となった。

先行き判断DIは、空梅雨による野菜の生育不良が価格上昇を引き起こす懸念や夏物衣料品の供給抑制などにより、家計動向関連が低下したため、低下した。この結果、先行き判断DIは3か月ぶりに低下した。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、持ち直しているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、50.9となった。企業動向関連のDIが低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を0.6ポイント上回り、6か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で上回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、51.2となった。企業動向関連及び雇用関連のDIが上昇したものの家計動向関連のDIが低下したことから、前月を0.7ポイント下回り、3か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で上回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI