平成17年5月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(5月)
5月の現状判断DIは、前月比0.5ポイント上昇の50.3となった。
家計動向関連DIは、小売関連で連休期間中が好調だったことに加え、夏物商品にやや動きがみられたことから、上昇した。企業動向関連DIは、製造業はほぼ横ばいで推移したものの、非製造業で連休後に荷動きが鈍くなったことなどから、やや低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固く、その中身をみると、正社員や紹介予定派遣が増えてきていることから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは5か月連続で上昇し、横ばいを示す50を9か月ぶりに上回った。
5月の先行き判断DIは、前月比1.6ポイント上昇の51.9となった。
先行き判断DIは、小売関連で消費者の購買意欲に回復の兆しがみられることや、愛知万博を契機とした旅行需要が夏場にかけてさらに盛り上がることへの期待感などから、家計分野を中心に3分野とも上昇した。この結果、先行き判断DIは2か月連続で上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、持ち直しているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、50.3となった。企業動向関連のDIが低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を0.5ポイント上回り、5か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を9か月ぶりに上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、51.9となった。家計動向関連、企業動向関連及び雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.6ポイント上回り、2か月連続で上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比