平成17年3月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(3月)
3月の現状判断DIは、前月比3.9ポイント上昇の49.5となった。
家計動向関連DIは、小売関連で客数が増えつつあること、サービス関連で愛知万博の開幕が旅行需要を喚起していることから、上昇した。企業動向関連DIは、製造業の一部で受注が上向きになってきたこと、非製造業が全般的に持ち直したことから、上昇した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固く、一部で人材不足もみられることから、高水準で推移した。この結果、現状判断DIは3か月連続で上昇したが、横ばいを示す50を7か月連続で下回った。
3月の先行き判断DIは、前月比0.1ポイント低下の49.8となった。
先行き判断DIは、企業動向関連が不動産関連の景況感のばらつきが続くことへの懸念などから低下したものの、雇用関連が引き続き求人の増加を見込んで上昇したため、ほぼ横ばいで推移した。この結果、先行き判断DIはわずかながら3か月ぶりに低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、緩やかに持ち直しているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、49.5となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.9ポイント上回り、3か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を7か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、49.8となった。雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.1ポイント下回り、3か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比