平成17年2月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(2月)
2月の現状判断DIは、前月比0.6ポイント上昇の45.6となった。
家計動向関連DIは、小売関連では百貨店を中心に1月の反動がみられたものの、開会が間近に迫った愛知万博が旅行需要を喚起するなどサービス関連が好調だったため、おおむね横ばいで推移した。企業動向関連DIは、製造業の一部で受注が上向きになってきたこと、非製造業で不動産に動きがみられたことなどから、上昇した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固さを続けていることからおおむね横ばいで推移した。この結果、現状判断DIは2か月連続で上昇したが、横ばいを示す50を6か月連続で下回った。
2月の先行き判断DIは、前月比1.6ポイント上昇の49.9となった。
先行き判断DIは、小売や飲食関連において客数が増えつつあること、愛知万博の開会やゴールデンウィークの曜日並びの良さが旅行需要を盛り上げることへの期待感などから、家計分野を中心に上昇した。この結果、先行き判断DIは2か月連続で上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、先行きに回復期待がみられ、再び緩やかに持ち直しているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、45.6となった。家計動向関連のDIが低下したものの、企業動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を0.6ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、49.9となった。雇用関連のDIが低下したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが上昇したことから、前月を1.6ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を5か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比