平成16年12月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(12月)
12月の現状判断DIは、前月比1.1ポイント低下の44.2となった。
家計動向関連DIは、暖冬の影響から冬物商品が伸び悩んだ一方で、クリスマスケーキやお節料理が好調だったことから、おおむね横ばいで推移した。企業動向関連DIは、製造業で受注量が低迷していることや、冬物商品の製造が暖冬の影響を受けたことから低下した。雇用関連DIは低下した。求人数の増加は底固さを続けているが、中身をみると、派遣等非正規社員へのシフトがみられた。この結果、現状判断DIは5か月連続で低下した。
12月の先行き判断DIは、前月比1.8ポイント低下の44.0となった。
先行き判断DIは、家計動向関連で春物をけん引するような商品が見当たらないことや、新年会等の宴会が減少していること、雇用動向関連で求人数の増加に頭打ち感がみられることから低下した。この結果、先行き判断DIは8か月連続で低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復に弱い動きがみられるとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、44.2となった。家計動向関連のDIが上昇したものの、企業動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を1.1ポイント下回り、5か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、44.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.8ポイント下回り、8か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比