平成16年11月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(11月)

11月の現状判断DIは、前月比1.1ポイント低下の45.3となった。

家計動向関連DIは、野菜価格の高騰に落ち着きがみられた一方で、暖冬の影響から冬物衣料が伸び悩み、おおむね横ばいで推移した。企業動向関連DIは、製造業で受注量が鈍化してきたことや、原材料価格の持続的な上昇の影響から低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固いことから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは4か月連続で低下した。

11月の先行き判断DIは、前月比3.0ポイント低下の45.8となった。

先行き判断DIは、家計動向関連で暖冬予測による冬物商品への影響が懸念されることや、自然災害の影響で行楽意欲が減退していること、企業動向関連で円高や原油価格等の上昇の影響が懸念されること、雇用動向関連で求人数の増加に頭打ち感がみられることから低下した。この結果、先行き判断DIは7か月連続で低下した。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復に弱い動きがみられるとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、45.3となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.1ポイント下回り、4か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、45.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を3.0ポイント下回り、7か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で下回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI