平成16年10月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(10月)
10月の現状判断DIは、前月比0.9ポイント低下の46.4となった。
家計動向関連DIは、季節外れの台風の上陸の影響等による来客数の減少や野菜の高騰から、小売関連や飲食関連で低下した。企業動向関連DIは、素原材料価格の持続的な上昇の影響が全般的にみられたことから低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が底固いことから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは3か月連続で低下した。
10月の先行き判断DIは、前月比1.2ポイント低下の48.8となった。
先行き判断DIは、地震や台風の影響による消費者マインドの悪化や原油価格等の上昇の影響等が懸念されることから、低下した。この結果、先行き判断DIは6か月連続で低下し、横ばいを示す50を10か月ぶりに下回った。
なお、新潟県が含まれる東北地域の現状判断DIは前月比1.5ポイント低下の44.5、先行き判断DIは前月比2.5ポイント低下の42.5と、ともに全国を上回って低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、自然災害や素原材料価格の持続的な上昇等の影響もあって、景気回復の動きに一服感がみられるとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、46.4となった。雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.9ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、48.8となった。雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を1.2ポイント下回り、6か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を10か月ぶりに下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比