平成16年8月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(8月)
8月の現状判断DIは、前月比3.6ポイント低下の50.7となった。
家計動向関連DIは、オリンピック放映や相次ぐ台風の到来の影響により来客数が減少したこと、猛暑の逆効果で秋物の立ち上がりが鈍かったことから、小売関連を中心に低下した。企業動向関連DIは、製造業は、一部で受注の伸びが一服したものの、高稼働の生産が続いていることからほぼ横ばいで推移したが、非製造業の動きが全般的に鈍かったことから低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることに加え、その内訳をみると正社員や紹介予定派遣がやや増えてきていることから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは2か月ぶりに低下したが、横ばいを示す50を7か月連続で上回った。
8月の先行き判断DIは、前月比で1.7ポイント低下の51.7となった。
先行き判断DIは、秋冬物に対する天候の影響や原材料価格の高騰の影響への懸念がみられたため、やや低下した。この結果、先行き判断DIは4か月連続で低下したが、50を8か月連続で上回った。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、天候など一時的要因によってDIが低下したものの、ならしてみれば、景気回復が続いているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、50.7となった。雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を3.6ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を7か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、51.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.7ポイント下回り、4か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を8か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比